幼児から小学校低学年までの子どもがプログラミングの基礎を楽しく学べる知育教材「キュベット(Cubetto)」。パソコンやタブレットを使わずに、手触り感のあるボードとブロックでプログラミングを体験できるのが特徴です。
今回、実際にキュベットを使ってみた感想と、どのような場面で活用できるのかをご紹介します。
キュベット(Cubetto)基本情報
キュベットは、木製のロボットとプログラミングボード、そして命令を表すカラフルなブロックを組み合わせて、ロボットを地図上で動かすプログラミング教材です。特徴的なのは、パソコンやタブレットを必要としない点です。プログラミングの概念を視覚的・触覚的に学べるよう設計されています。
デジタルデバイスに依存せず、触覚や視覚を活用した学習が可能な点が、多くの教育現場や家庭で支持されています。
キュベット(Cubetto)の使い方・プログラミング方法
セット内容と準備
キュベットには、木製ロボット、プログラミングボード、命令ブロック(前進、左折、右折など)、冒険マップが含まれています。まずは以下の手順で準備をします。
- ロボットとボードに電池をセット。
- ボードとロボットをペアリング(自動接続)。
プログラミング方法
- 目的地を決める:冒険マップ上でスタート地点とゴール地点を設定。
- 命令を作成:ロボットがゴールにたどり着く動きを考え、プログラミングボードに命令ブロックを差し込みます。
- 例:ゴールまで「前進→右折→前進」の順で移動するなら、緑(前進)、赤(右折)、緑(前進)をボードにセット。
- 実行ボタンを押す:ロボットがプログラム通りに動き出します。うまくいかない場合はブロックを見直します。
また、青色の「関数ブロック」を使えば繰り返し動作をまとめられるため、応用的なプログラミングも可能です。
キュベット(Cubetto)のレビュー
1. 対象年齢の幅:★★★☆☆(3/5)
キュベットは3歳から6歳程度の幼児向けに設計されています。この年齢層に特化しており、画面を使わない直感的な操作性が特徴ですが、小学校中学年以上になると物足りなくなる可能性があります。幅広い年齢層に対応するわけではないため、評価は3としました。
2. 教育効果:★★★★☆(4/5)
プログラミングの基本概念(シーケンス、論理的思考、問題解決力)を、遊びながら自然に学べる点が秀逸です。画面を使わないため、デジタルデバイスに頼らない学習体験が得られるのも魅力。幼児にとっては、初めてのプログラミング教材として非常に効果的です。
プログラミング言語に関しては学べない点を考慮しても、評価は高めの4です。
3. 操作性:★★★★★(5/5)
カラフルなブロックを使った直感的な操作は、幼児でも簡単に理解できます。設定もシンプルで、親や教師がサポートしやすい点も高評価です。また、物理的なボードとロボットを使うことで視覚と触覚を同時に刺激する設計も優れています。
4. 拡張性と長期利用の可能性:★★★☆☆(3/5)
キュベットには冒険マップなどの追加セットがありますが、プログラミングの概念は基本的な範囲に留まっています。年齢が上がると、より複雑なプログラミングを学ぶために別の教材に移行する必要が出てきます。長期利用という観点ではやや限定的です。
5. コストパフォーマンス:★★★☆☆(3/5)
キュベットは教育効果が高い一方で、価格は他の知育教材と比較してやや高めです。耐久性やユニークな設計を考慮すると妥当な面もありますが、短期間で卒業してしまうことを考えるとコスパ面で若干の課題があります。
総評:(18/25)
キュベットは幼児向けプログラミング教材として優れた選択肢で、特に初めてのプログラミング体験には最適です。ただし、長期間の利用や年齢層の広さを求める場合には、他の教材との併用が必要になるかもしれません。
キュベット(Cubetto)をおススメできる人
以下のような家庭や教育機関に特におすすめです。
- 幼児や未就学児を対象にしている家庭
初めてプログラミングに触れる小さな子どもにとって、操作の簡単さや楽しさは非常に魅力的です。 - デジタルデバイスを控えたい家庭
画面を使わない設計は、子どもの目や脳への負担を軽減でき、安心して遊ばせることができます。 - 保育園・幼稚園、小学校低学年の教育現場
グループ学習や課題解決型学習(PBL)に活用でき、子ども同士の協力や競争を通じて学びが深まります。 - プログラミング教育の入門教材を探している人
Scratchやタブレットを使う前段階の教材として最適です。
実際に使ってみた感想
まず、直感的な操作が可能であるため、幼児でも取説なしで簡単に始めることができました。
難易度に関して、基本ブロック(前進、右折、左折)の使用は、幼児(5歳の息子)にはちょうど適している印象でした。青色ブロック(ループ処理)は理解が難しかったようで、上手な使い方ができませんでした。逆に言えば、拡張ブロックを取り入れることで、小学生以降も楽しめる教材だと感じます。
また、目的地の設定や、通ってはいけないルートを決めるなど、課題次第では大人でも頭を使う必要があり、使い方次第で子供から大人まで楽しめる教材だと実感しました。
まとめ
キュベットは、楽しみながら学ぶことができる画期的な教材です。プログラミングに興味があるけれど、まだ早いかなと悩んでいる方はぜひ試してみてください。遊びと学びを融合させた体験が、子どもの成長に役立つことでしょう!
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