PR

【徹底レビュー】プログラミング教材mBot

中学生向けロボット
この記事は約13分で読めます。

プログラミング教育の重要性が高まる中、多くの家庭や教育現場で注目を集める「mBot」。Makeblock社が開発したこのロボットは、初心者から上級者まで幅広い学習者を対象にしており、プログラミングの基礎から応用までを楽しく学べる教材です。

この記事では、実際に使用して感じたmBotの魅力と課題をレビューします。

mBot基本情報

mBotは、Makeblock社が開発した教育用プログラミングロボットで、8歳以上の子どもから初心者、さらには大人まで幅広い層を対象にしています。STEM教育に特化しており、プログラミングの基礎から応用まで学べる点が特徴です。

mBotは、ロボットの組み立てからスタートし、完成後はセンサーやモーターを使った多彩な動きをプログラミングで制御します。ビジュアルプログラミングツール「mBlock」を使用するため、コードを書かずにブロックを組み合わせるだけで簡単にプログラムが作成可能です。また、Arduino互換であり、高度なプログラミングにも対応しています。

mBotの使い方・プログラミング方法

組み立て

mBotは、子どもでも簡単に組み立てられるよう設計されています。キットには説明書が付属しており、約30分〜1時間でロボットが完成します。組み立て作業を通じて、機械の構造や部品の役割について学ぶことができます。

初期設定

ソフトウェアのインストール

PCやタブレットに「mBlock」をインストールします(Windows、Mac、iOS、Android対応)。

Arduinoを用いたテキストプログラミングも可能ですが、ここではビジュアルプログラミングについて解説します。

ペアリング

BluetoothまたはUSBでmBotとデバイスを接続します。接続が完了すれば、すぐにプログラミングを始められます。

Bluetoothでの接続方法は以下の記事で紹介しています。

プログラミング方法

mBlockはScratchベースのビジュアルプログラミング環境です。初心者からでも理解しやすい設計が特徴です。


基本プログラムの例:

<前進して止まるプログラム>

  1. 「mBotが起動したとき」ブロックをドラッグ&ドロップで配置。
  2. 「前向きに○%の速さで○秒動かす」を追加。
  3. それぞれ「50%」「2秒」を設定しする。
  4. 次に、「動きを止める」ブロックを追加。
  5. 実行ボタンを押すと、mBotが前進して2秒後に停止します。

応用プログラムの例:

<障害物回避>

超音波センサーを使用し、障害物を感知すると自動的に方向転換します。

<ライン追跡>

底面のラインセンサーを使って黒いラインに沿って走行させます。

mBotのレビュー

1. 対象年齢の幅:★★★★☆(4/5)

mBotは8歳以上を対象としており、小学校中学年から高校生まで幅広く利用できます。Scratchベースのプログラミングから始め、ArduinoやPythonなどの高度な学習にも対応しているため、初心者から上級者まで長く使える点が評価ポイントです。

ただし、8歳未満の幼児には難しく、組み立てや操作で大人の補助が必要になるため、満点ではありません。

2. 教育効果:★★★★★(5/5)

mBotは、組み立てを通じて機械工学の基礎を学び、プログラミングで論理的思考や問題解決力を養えます。また、センサーやモーターを活用することで、現実の仕組みを学ぶ実践的な内容が豊富です。

ScratchのビジュアルプログラミングからArduinoやPythonを使ったテキストプログラミングまで進めるため、基礎から応用までを網羅した教育効果は非常に高いです。

3. 操作性:★★★★☆(4/5)

mBlockは直感的に操作できるビジュアルプログラミング環境で、初心者でも使いやすいです。また、Bluetoothでの接続やコマンドの実行もスムーズです。

ただし、初めて使用する際には接続や設定にやや戸惑うことがあり、特に小学生には親や教師のサポートが必要な場合があります。また、mBlockのブロックの日本語表記が若干おかしな点が見受けられます。慣れれば問題ない点を考慮し、高評価としました。

4. 拡張性と長期利用の可能性:★★★★★(5/5)

mBotは、センサーやモーターを追加して機能を拡張できるため、オリジナルロボットの作成が可能です。また、ArduinoやPythonを使用した高度なプログラミングにも対応しており、長期にわたってスキルを深められます

学校のプロジェクトや科学コンテストにも活用できるため、拡張性と長期利用の可能性は非常に高いです。

5. コストパフォーマンス:★★★★☆(4/5)

mBotは価格がやや高めで、基本セットに加えて拡張パーツを購入するとさらに費用がかかります。ただし、長期間利用可能で教育効果が高いことを考慮すると、投資に見合う価値があります。一方で、特に短期間で卒業してしまう場合や予算が限られている家庭には負担が大きく、コストパフォーマンスの面ではやや改善の余地があります。

後継機のmBot2が発売されたことで、mBotの価格は下落傾向にあります。

総評:(22/25)

mBotは、対象年齢の幅広さ、教育効果、拡張性において優れたロボット教材です。一方で、価格面と初期設定のやや複雑さが課題として挙げられます。プログラミングやロボット工学をじっくり学びたい人には最適な選択肢です。

mBotをおススメできる人

以下のような家庭や教育機関に特におすすめです。

  1. プログラミングを初めて学ぶ子ども
     「ロボットが命令通りに動く」ことで達成感が得られ、プログラミングの楽しさを感じるきっかけとなるため、初めて学ぶお子さんに最適です。
  2. STEM教育を重視したい家庭や学校
     mBotは、STEM教育(科学、技術、工学、数学)の要素が詰まった教材です。組み立てを通じて機械工学を学び、プログラミングで論理的思考や問題解決力を養えます。また、センサーやモーターを利用することで、実社会での技術の応用にも触れられます。
  3. プログラミングスキルをさらに深めたい中高生
     初心者向けの教材でありながら、ArduinoやPythonを使用した高度なプログラミングにも対応しています。Scratchからスタートし、ステップアップしてコードベースのプログラミングに移行できるため、より専門的なスキルを習得したい中高生にも適したツールです。
  4. 家庭で親子一緒に学びたい人
     親子で一緒に取り組む教材としてもおすすめです。組み立てからプログラミングまでを通して共同作業を行うことで、親子のコミュニケーションが深まります。また、保護者自身がプログラミングを学びながら子どもと一緒に成長できる点も魅力です。

実際に使ってみた感想

組み立ては説明書が非常に分かりやすく、小学生でも簡単に進められる印象です。特に印象的だったのは、プログラミングのしやすさです。「mBlock」を使用することで簡単にプログラムを作成でき、初心者や子どもでも直感的に操作可能でした。

機能面では、超音波センサーやライントレースセンサーを活用して様々な動きをプログラムできるため、非常に楽しく遊びながら学ぶことができます。また、Bluetooth接続により、スマートフォンやタブレットからも操作も可能な面が使いやすいと感じました。

一方で、対象年齢が8歳以上とのことでしたが、mBlockの各ブロック表示が基本的に漢字表記のため、小学生でも読めるのかは疑問に感じました(中国製品をそのまま日本語に翻訳しているため、そこまで考慮されていない・・・?)。また、周波数「Hz」や割合「%」等の概念も、年齢によっては大人のサポートが必要と思われます。

一部懸念点はあるものの、大人もハマってしまうくらい楽しめるプログラミング教材だと思います。(かにロボ一押しです!)

まとめ

mBotは、プログラミング未経験の子どもから、さらに高度なスキルを目指す中高生、そして親子で一緒に学びたい家庭や教育現場に幅広く対応した教材です。プログラミングを通じて論理的思考や創造力を育みたいと考えている方には、非常におすすめできる選択肢です。ぜひmBotを使って、新しい学びと楽しさを体験してみてください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました