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【mBot vs mBot2】どっちを選ぶ!?違い・選び方を解説

中学生向けロボット
この記事は約26分で読めます。

プログラミング教育向けのロボットとして人気のmBotシリーズには、mBotmBot2の2つのモデルがあります。

本記事では、それぞれの基本情報や機能の違い、プログラミングの特徴について詳しく解説します。

どちらを選ぶべきか迷っている方の参考になれば幸いです。

mBotとmBot2の基本情報

mBotとは

mBotは、Makeblock社が提供する教育用プログラミングロボットです。

初心者から中級者まで幅広い年齢層に対応しており、プログラミングの基礎を学ぶのに最適です。

mBotは、簡単な組み立てと直感的なビジュアルプログラミングを特徴とし、STEM教育(科学、技術、工学、数学)の一環として多くの教育機関で利用されています。

mBot2とは

mBot2は、mBotの後継機としてMakeblock社が開発した新しいプログラミングロボットです。

より高度な機能と性能を備えており、特に中級者から上級者向けに設計されています。

また、CyberPiという高性能なマイクロコンピュータを搭載しており、より複雑なプログラミングやAI(人工知能)を学ぶことができます。

mBotとmBot2の違い・比較

【一覧】mBotとmBot2の違い

概要


mBot

mBot2
価格1万円前後2万円前後
対象年齢8歳以上8歳以上
マイコンmCoreCyberPi
電池単三電池×4本充電式内蔵
使用時間1時間5時間

入力装置(センサー)


mBot

mBot2
ライントレース
センサー
白黒 × 2個RGB × 4個
超音波センサー
ボタン1個3個
(A/B/ジョイスティック)
光センサー
マイク
ジャイロセンサー
加速度センサー

出力装置


mBot

mBot2
モーターDCモーターエンコーダモーター
LED2個5個
ブザースピーカー
ディスプレイ
ライントレースセンサー
フィルライト
超音波センサーLED

機能・プログラミング方法


mBot

mBot2
赤外線通信
無線LAN通信
AI機能
IoT機能
プログラミングmBlock(ビジュアル)
Arduino(コード)
mBlock(ビジュアル)
Python(コード)

価格の違い

mBotは比較的安価で、初心者でも手が出しやすい価格帯です。
一方、mBot2は高機能なため価格が高くなります。

2025年2月現在、2倍ほどの価格差があります。
(mBot:1万円前後 mBot2:2万円前後)

マイコンの違い

mBotはArduinoベースのマイコンを使用していますが、mBot2はCyberPiという高性能な学習用コンピュータを搭載しています。
CyberPiは、より高性能でAIIoTプログラミングにも対応できます。

CyberPi単体でもプログラミング学習に用いることができる優れものです。

ライントレースセンサーの違い

mBotは2個のセンサーを搭載しているのに対し、mBot2は4個搭載しており、より正確なライン検出が可能で、且つカラーの検出ができます。

mBotの2つのセンサー
mBot2の4つのセンサー

プログラミングに関しても、mBotでは2つのセンサーの値のみを用いるのに対し、mBot2ではセンサー値(2個/4個)と偏差を用いた制御が可能で、より高度なプログラミングが可能です。

mBotの制御ブロック

ライントレースセンサー値に関するブロックは1種類。

mBot2の制御ブロック

ライントレースセンサー値に関するブロックは3種類

超音波センサーの違い

両モデルとも超音波センサーを搭載していますが、mBot2の方がより高精度な計測が可能です。

また、一番特徴的な違いが、mBot2の超音波センサーには左右合わせて8個の青色LEDが搭載されています。
これにより、mBot2の感情表現を高めることができます。

mBotの超音波センサー
mBot2の超音波センサー

ボタンの違い

mBotはシンプルなボタンを1つ備えていますが、mBot2はCyberPiに3つのボタン(Aボタン/Bボタン/ジョイスティック)を搭載しており、より多様な操作が可能となっています。

mBotのボタン
mBot2のボタン(左がジョイスティック、右がA/Bボタン)

その他センサーの違い

両モデルとも基本的なセンサーを搭載していますが、mBot2ではCyberPi内にも様々なセンサーを搭載しています。

CyberPiは、加速度センサージャイロセンサーを搭載しており、傾きや動きを検知した複雑なプログラミングが可能となります。

mBot2はX,Y,Z軸の回転検出が可能

モーターの違い

mBotは通常のDCモーターを使用していますが、mBot2はエンコーダモーターを搭載しており、回転、速度、位置をより正確に制御できます。

mBotのDCモーター
mBot2のエンコーダモーター
mBotの制御ブロック

mBotのDCモーターで制御できるのは、回転速度に関する1種類

mBot2の制御ブロック

mBot2のエンコーダモーターで制御できるのは、回転速度距離回転角度に関する3種類

LEDの違い

両モデルともRGB LEDが搭載されており、mBotが2個、mBot2がCyberPi上に5個です。

mBotのLED
mBot2のLED

音出力の違い

mBotはブザー音のみですが、mBot2はCyberPiにスピーカーを搭載し、様々な楽器の音楽や音声(人の声)を再生することができます。

プログラミング面では、mBot2は録音・再生再生速度音量の変更に対応しています。

機能面の違い

mBotは赤外線通信を使用しており、近距離での通信に限られます。

一方、mBot2では無線LAN通信を使用することで、より高速で信頼性の高い通信が可能となり、広範囲での操作やデータ通信が行えます。

また、mBot2はAI機能IoT機能が追加されており、音声認識クラウド連携など、より高度なプログラミングが可能です。

プログラミング方法の違い

両モデルとも、Scratch(スクラッチ)ベースのプログラミングツール『mBlock』でのプログラミングがメインです。

それに加えて、mBotではArduino、mBot2ではPythonのテキストベースプログラミングにも対応しています。

mBotとmBot2どちらを選ぶか

機能面では間違いなく『mBot2』が優勢ですが、それに伴って価格が高くなります。

また、mBot2は高度なプログラミングが可能な反面、一定量の基礎知識が必要なため、初心者がいきなりmBot2を扱うのは難易度が高く諦めてしまう人がいるのも事実です。

そういったことを踏まえて、それぞれのモデルに適した人を次のように挙げましたので、参考にしてみてください。

mBotがおススメな人

  • プログラミングを初めて学ぶ初心者
  • 低コストで始めたい方
  • シンプルな機能で十分な方
  • Arduino(C言語やC++)を学習したい方

mBot2がおススメな人

  • より高度なプログラミングやAIの学習を目指す中級者から上級者
  • プログラミング学習のステップアップをしたい方
  • Pythonを学習したい方

まとめ

mBotとmBot2は、それぞれ異なる特徴と利点を持つプログラミングロボットです。

初心者向けのmBotと、中級者から上級者向けのmBot2を選ぶ際には、使用目的や学習レベルに応じて選択することが重要です。

どちらのロボットも、プログラミングの楽しさと学びを提供してくれる素晴らしいツールですので、是非、自分に合ったモデルを選んでプログラミングを楽しみましょう!

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