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【mBot2プログラミング例⑭】CyberPiのAI機能を使おう(mBlock編)

Scratch
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今回は、mBot2プログラミングシリーズ(mBlock編)の第14回です。

mBot2のCyberPiには、AI機能が搭載されており、より高度なプログラミングが可能です。
本記事では、mBlockを使用してAIの音声認識プログラムを作成し、mBot2のAI機能を体験していきます。

この記事で分かること

  • CyberPiのAI機能について
  • AI機能に関するブロックとその使い方
  • AI機能を活用した制御プログラムの作成方法

CyberPiとAI機能

CyberPiは、mBot2に搭載された多機能モジュールで、ディスプレイ、センサー、マイク、スピーカーなどが一体となっています。
これにより、音の再生制御ディスプレイ表示センサー入力の処理など、さまざまな機能を実現することができます。


CyberPiでは、インターネットに接続することで、Makeblockが提供する様々なクラウドサービスを使用して、AI機能iIoT機能を実装することができます。

AI機能では、音声認識・翻訳が可能で、翻訳した内容はCyberPiのスピーカーを使って読み上げることもできます。

mBlockで扱える、AI機能に関するブロックは『AI』パレットに入っており、内容は大きく次の2つに分類できます。

  1. Wi-Fiの接続
  2. 音声認識・翻訳

それぞれ解説していきます。

mBlockとは?『スクラッチ(Scratch)』との違い

mBlockは、小学校や学習塾で取り入れられている『スクラッチ(Scratch)』をベースとしたビジュアルプログラミングツールです。

スクラッチの基本的な操作感を引き継ぎながら、ロボットやハードウェアの制御に特化しているため、mBlockを使えば、プログラミング初心者でも簡単にロボットプログラミングを始めることができます。

Wi-Fiの接続

CyberPiのAI機能を使用するには、次の3つの条件を満たす必要があります。

  • mBlockのアカウントにログイン
  • mBlockのアップロードモード=オン
  • Wi-Fiを接続

ここでは、Wi-Fiの接続について解説します。

mBlockで使用するブロック

Wi-Fi接続を開始します。

ssidWi-Fiアカウントを設定する
passwordWi-Fiパスワードを設定する

このブロックを実行しても、Wi-Fi接続が完了しているとは限りません。
接続の完了は、次のブロックを用いて確認します。

Wi-Fiの接続状態を検出します。

最後に接続したWi-Fiアカウントパスワードで、ネットワークに再接続します。

Wi-Fiネットワークから切断します。

Wi-Fi接続プログラム

Wi-Fi接続して、接続に成功したらブザーを鳴らす』プログラムを作ってみます。

「ssid」と「password」の部分には任意の値を設定します。
ネットワークに接続するまで待つ』処理を入れて、その後にブザー処理を追加します。

このようにしておくことで、確実にネットワーク接続が完了してから、その後の処理を開始することができます。

音声認識・翻訳

mBlockで使用するブロック

指定されたテキストを読み上げるブロックです。
テキストを自動的に認識して、英語または中国語で読み上げます。

指定された言語の音声の認識を開始するブロックです。
指定された時間だけ音声を認識します。

[(1)中国語▼]を押すと、次の選択が可能です。

認識した音声の結果を表します。

テキストを指定した言語に翻訳します。

音声読み上げプログラム

以下は、『「hello world」を読み上げる』プログラムです。
※事前にWi-Fi接続する必要があります。

読み上げることができる言語は、英語と中国語のみ(2025年2月現在)です。
日本語には未対応ですので注意してください。

音声認識プログラム

以下は、『音声(日本語)を認識し、認識した結果をディスプレイに表示する』プログラムです。
※事前にWi-Fi接続する必要があります。

Bボタンを押してから3秒間音声を認識して、その後、認識結果をCyberPiのディスプレイに表示します。

3秒間の認識の後、Wi-Fiネットワークでクラウドに接続するため、認識結果を表示するまでに少々時間がかかります。

音声翻訳プログラム

音声(日本語)を認識し、認識した結果を英語に翻訳して読み上げる』プログラムを作成します。

※事前にWi-Fi接続する必要があります。

まず、①[日本語を認識させるブロック]を使用して、音声を認識します。
その後、②[英語に翻訳するブロック]を使用して③[認識結果ブロック]を翻訳します。
最後に、④[テキストを読み上げるブロック]で翻訳結果を読み上げます。

2行の処理ですが、4つのAIブロックを使用することで実現します。

まとめ

今回は、CyberPiのAI機能を使って音声認識プログラムを作成する方法を学びました。

AIを活用することで、ロボットがよりインテリジェントに動作し、さまざまな環境に適応できるようになります。
特に顔認識や音声認識などの技術は、実世界での応用が広く、学ぶ価値が高いです。

これらのAI機能を活用することで、プログラミングの楽しさと可能性が広がります。
ぜひ、今回のプログラムを参考にして、自分だけのオリジナルプログラムに挑戦してみてください。

次回は、CyberPiのIoT機能について解説します。

mBlockを使ったmBot2のプログラミング方法を丁寧に解説していておススメです。

CyberPi単体でもプログラミング教育に非常に役立ちます!

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